konaichi’s blog

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飲食店、注文・会計を無人化(nikkeisangyo20200728)

 USEN-NEXT HOLDINGS傘下のアルメックスは、注文と会計を無人化する飲食店向けシステムを開発した。商品を注文するタブレット端末と精算機が連動。配膳以外の業務を無人化、最低3人で1店舗を運営できる。新型コロナウイルスの影響で高まっている非接触の需要を取り込み、2022年に注文システムを200店、精算機を500店に納入することを目指す。

 アルメックスは、ホテルや病院、ゴルフ場の精算機を手掛ける。17年にUSEN-NEXT HOLDINGSの子会社化した。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用した精算システムで、施設の効率的な運営や売上の向上を支援している。

 このほど、注文用のタブレット端末と自動精算機が連動する飲食店向けシステムを開発した。タブレット端末は1台最低で5万円で、運用費は月額3万円。精算機は1台最低で100万円、運用費は月額2万円に設定した。

 タブレット端末の注文情報とPOS(販売時点情報管理)システムが連携。来店客は座席のタブレット端末で注文すると、注文情報をPOSに送信。食事後、座席にあるカードに印字したQRコードを精算機にかざすと料金を支払える仕組み。

 入店から会計まで配膳以外の業務無人化できる。販管費などを削減し、店舗の運営を効率化できる。客と店員のやり取りを最小限に出来るため、新型コロナウイルス感染症対策にもつながる。

 注文の段階で客を楽しませる工夫も凝らした。注文用のタブレット端末に「パーソナル・オーダーシステム」を搭載。客が自分でメニューの構成を決められるようにした。

 たとえば、ハンバーグの定食を注文する場合、自分の好みでサラダの種類やハンバーグの枚数トッピングなどを細かく選択できる。20年内には、自分が作ったメニューの構成はタブレット端末に登録し、ほかの客が作ったメニューも閲覧・注文できるようにする見込みだ。

 注文したメニューは画像で管理。画像は注文用のタブレット端末の他に厨房にあるディスプレーにも表示。店員は画像を見ながら調理出来るようにする。従来の文字の情報をもとに調理するシステムと比べて、注文と異なる商品を調理するなどのミスを減らせるという。

 まず、ハンバーグ店「びっくりドンキー」を展開するアレフと業務提携し、アレフが運営する飲食店「ディッシャーズ」2店舗でシステム運用をはじめた。アルメックスの青木和孝取締役は、「新システムで飲食店のデジタル・トランスフォーメーション(DX)」を推進したい」と力を込める。

 

{平岡大輝}飲食店、注文・会計を無人化,日経産業新聞,20200728